参考資料

図書館の存続を考えるうえで参考になる法律・制度・資料をまとめています。タイトルをクリックすると資料が開きます。阿南市や国の公式資料は 阿南中央図書館関連資料 のページにまとめています。

📄 守る会がつくった資料

阿南市や国が公表している資料をもとに、守る会が整理したものです。数字は市の公表値をそのまま使い、出典は各資料の末尾に記しています。読み取りに誤りがありましたら、ご指摘いただければ訂正いたします。

※ 2026年7月17日の意見交換会でお渡しした資料は、説明会・意見交換会情報 のページにまとめています。

図書館は、公共施設の削減の対象として適当か

人口が減っていく中で、公共施設を全体として見直していく必要があることは、守る会も理解しています。そのうえで、図書館法と市の条例にもとづいて設置され、市ご自身の計画でも「保全・充実」とされ、今も使われている施設を対象とすることが適当かどうかを、4つの理由から整理しました。(2026年8月作成)

阿南市立図書館 貸出統計の推移(令和元年度〜令和7年度)

市が公表している統計をもとに、この7年間の貸出の移り変わりをまとめました。とくに、阿南図書館が一般利用を休止して蔵書を持たない「図書館カウンター」に置き換わったあと、貸出がどう変わったかに注目しています。(2026年8月作成)

市長所信のなかの図書館(令和7年3月〜令和8年9月)

市長は、定例会の初日に所信を述べます。その議会に提出する議案と、当面の主要な施策を説明するものです。この2年半の7回の所信で、図書館についてどのように語られてきたのかを並べました。守る会の意見ではなく、市長がお話しになった言葉です。

過去の所信は、市のホームページには残りません。阿南市議会 会議録検索システムからお読みいただけます。探し方は、この資料の3ページ目にご案内しています。

📚 図書館に関する法律・制度

図書館法

図書館法は、図書館が果たすべき役割と機能を定めた法律です。第1条では「社会教育法の精神に基づき、図書館の設置及び運営に関して必要な事項を定め、その健全な発達を図り、もって国民の教育と文化の発展に寄与すること」を目的としています。

第3条では、図書館が行うべきサービスとして、図書の収集・整理・保存・貸出、読書案内、司書の配置などを定めています。「読書テラス」ではこれらの機能が保証されません。

図書館の自由に関する宣言

1954年に採択され、1979年に改訂された、日本図書館協会による宣言です。図書館という場所が何を大切にしてきたのかが示されています。

宣言は「図書館は、基本的人権のひとつとして知る自由をもつ国民に、資料と施設を提供することをもっとも重要な任務とする」とうたい、次の4つを柱としています。

  • 図書館は資料収集の自由を有する
  • 図書館は資料提供の自由を有する
  • 図書館は利用者の秘密を守る
  • 図書館はすべての検閲に反対する

本を選び、守り、届ける。そして、誰が何を読んだかを守る。これらは、専門職である司書がいる「図書館」だからこそ果たせる役割です。羽ノ浦図書館・那賀川図書館を図書館法に基づく「図書館」として残していただきたいと考える理由も、ここにあります。 📖宣言の全文はこちら(日本図書館協会)

図書館の設置及び運営上の望ましい基準

平成24年12月19日文部科学省告示第172号。公立図書館の設置・運営について国が示す基準です。

📰 記事・調査

🌏 他市の事例

全国では、中央図書館の新設後も地域の図書館を維持・充実させている自治体が多くあります。新図書館の整備と地域図書館の存続は、両立可能です。

佐賀県 伊万里市民図書館

市民グループが自らアンケートを行い、全国の先進図書館を視察し、行政への提案を重ねました。その声が計画に反映され、2000年に開館した伊万里市民図書館は、市民参加型の図書館づくりの全国モデルとして知られるようになりました。

👉 伊万里市民図書館(公式サイト)

東京都 日野市立図書館

1960年代から各地域に分館を置き、本を積んで地域を回る移動図書館と組み合わせて、市民の身近に図書館がある仕組みを築いてきました。大きな一館にすべてを集めるのではなく、地域それぞれに拠点を持ち、ネットワークで支え合う考え方です。

👉 日野市立図書館(公式サイト)

鳥取県 鳥取県立図書館

司書の専門性を活かした調べもの支援に力を入れ、仕事の課題解決や、健康・医療の情報提供など、暮らしに役立つ図書館へと役割を広げてきました。

👉 鳥取県立図書館(公式サイト)

3つの事例に共通していたこと

まちの規模も、歴史も、阿南市とは違います。同じことがそのままできるわけではありません。それでも、3つに共通していたことがあります。

  • 市民が「反対」ではなく「提案」をしていたこと。「こういう図書館にしたい」という形を市民の側が示し、行政と一緒に実現しています。
  • 分館を、切り離すものとしてではなく、ネットワークの一部として設計していたこと。中央館と地域館は、どちらかを選ぶものではありませんでした。
  • 司書を、減らすべき費用ではなく、価値を生み出す力と考えていたこと。

「地域に図書館を残すのは難しい」で終わらせず、「どうすれば残せるか」を具体的に考えた自治体が、現に存在します。